LLMインプットノード
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LLMインプットノードを使用すると、LLM実行ノードで使用する入力を事前に定義して入力することができ、自動化フローを構築することができます。ただし、LLMインプットノードはLLM実行ノードの前にのみ配置することができ、1つのLLM実行ノードには1つのLLMインプットノードのみ使用することができます。
LLMインプットノードアイコンはこちらに位置しています。 クリックし、LLMインプットノードを生成します。
LLMのインプットノードには、ドキュメントとスニペット、アップロードの3つのタイプがあります。
まず、ドキュメントから説明します。
フォルダ検索の適用範囲 ナレッジベースに作成したフォルダ内にあるドキュメントを一括して検索範囲を指定することができます。フォルダを選択しない場合には、アップロードされているドキュメント全体が対象に含まれ、ナレッジベース>ドキュメントタブでステータスがOFFに設定されているドキュメントは、ノード内で選択されたとしても対象に含まれません。 検索範囲としてフォルダとハッシュタグを同時に指定した場合の演算子は"AND"になります。
ドキュメントの範囲指定 ナレッジベースにアップロードしたドキュメント内で特定のドキュメントを選択して検索範囲を指定することができます。 ドキュメントを選択しない場合には、アップロードされているドキュメント全体が対象に含まれ、ナレッジベース>ドキュメントタブでステータスがOFFに設定されているドキュメントは、ノード内で選択されたとしても対象に含まれません。
ハッシュタグの範囲指定 ハッシュタグでドキュメントの検索範囲を指定し、希望する範囲内でのみ検索ができるように設定することができます。ハッシュタグを設定しない場合は、特に制限なく検索されます。 検索範囲としてフォルダとハッシュタグを同時に指定した場合の演算子は"AND"になります。
ユーザーの検索利用 ON / OFF ユーザーの検索許可をONに設定すると、ドキュメントのタイトルまたはドキュメント内容(コンテンツ)もしくはその両方の軸でユーザーの入力に基づいて対象のドキュメントをソートします。
ユーザーに表示するメッセージ ユーザーの検索許可をONに設定すると、ユーザーに表示するメッセージを入力できます。 ユーザーに、対象としたいドキュメントのタイトルやコンテンツ名の入力をすることを促すようなメッセージを入力することを推奨します。
ドキュメントの検索タイプ ユーザーの検索利用をONに設定すると、ドキュメントの検索方法を選択することができます。 文書内で ①ドキュメント内容(コンテンツ)を対象に検索を行う ②ドキュメントのタイトルを対象に検索を行う を選択することができ、複数選択も可能です。
応答内容を以下の変数に保存する 1.~2.の範囲指定で設定した、もしくは3.でユーザー検索から取得したドキュメントリストが変数に保存されます。変数は「プロジェクト設定」の変数タブから作成するか、ドロップダウンメニューの「新しい変数を作成」から直接作成することができます。 ※ここで設定する変数タイプは[ドキュメント]タイプのものである必要があります。
次にLLMインプットノードのスニペットのタイプについて説明します。 スニペットは、メッセンジャー、メール、カレンダーサービスなど、いくつかのサードパーティサービスからインポートされた、ショートフォームのデータです。実際にGoogleカレンダーと連携してどのようにLLM実行ノードに接続するかを例に説明します。
ユーザーに表示するメッセージ ユーザーに表示するメッセージを入力することができます。
ここでは、Googleカレンダー内で検索したいスケジュールをユーザーが入力できるように誘導するメッセージを作成しました。
検索ソース Google Calender、Slack、Gmailなど、サードパーティのサービスから取得したソースを検索できるように指定します。 (ただし、取得するデータサイズ、ページに制限がある場合があります。)
スケジュール検索なので、Google Calenderを検索ソースに設定しました。
応答内容を以下の変数に保存する 特定のスニペットから取得した結果を、指定した変数に保存します。変数はプロジェクト設定メニューから作成するか、ドロップダウンメニューから直接作成することができます。 例では、Google Calendarで見つけた内容をSNIという変数に保存します。 ※ここで設定する変数は[スニペット]タイプのものである必要があります。
LLMインプットノードとLLMノードをチャットフロー上で接続します。
LLMノードで選択するプロンプトは、実行したいアクションに合わせてプロンプトを作成する必要があります。
プロンプトの作成は、こちらのガイド
また、プロンプト管理ページで動的インプットとして追加した変数は、ノード内のプロンプト編集時にchipとして提案されます。 ここではSNIという変数が動的インプットとして追加されました。
最後にLLMインプットノードのアップロードについてご説明します。 会話内でユーザーがアップロードしたファイルをインプットとして利用できます。
ファイルアップロードの際に表示するメッセージ ユーザーに表示するメッセージを入力することができます。 ユーザーに、ファイルをアップロードすることを促すようなメッセージを入力することを推奨します。 ユーザーが添付するファイルには以下の制約があります。
ファイルサイズ:50MBまで
対応するファイルタイプ:txt、.docx、.csv、.xls、.xlsx、.xlsm、.jpg、.jpeg、.png、.hwp、.hwpx、.pdf、.ppt、 .pptx、.doc
応答内容を以下の変数に保存する アップロードされたファイルを変数に保存されます。変数は「プロジェクト設定」の変数タブから作成するか、ドロップダウンメニューの「新しい変数を作成」から直接作成することができます。
LLMインプットノードでアップロードを選択すると、ユーザーの入力は無効となります。 ユーザーは、赤枠のファイルアップロードアイコンをクリックしてファイルをアップロードできます。
ユーザーがアップロードしたファイルが正常に処理された場合、「ドキュメントがアップロードされました」というメッセージがチャット内に表示されます。 アップロード直後に、「ドキュメントのパース中です。後でもう一度お試しください」と表示される場合がございます。このメッセージはファイル取り込みの処理中であることを指しております。このメッセージが表示された場合、そのままお待ちいただければ処理は完了いたします。
LLMインプットノードはドキュメント及びスニペット、アップロードされたデータをLLMノードに繋ぐために存在するノードで、LLMインプットノードを通じて入ってきたドキュメントリスト及びスニペット入力は特定の変数に保存された状態でLLMノードに渡され、LLMノードで指定されたアクションによってスキルが進行されます。