ドキュメント

ドキュメント検索はAlliの主要な機能の1つであり、ユーザーは自由入力で質問し、ドキュメントから直接回答箇所を得ることができます。たとえば、ドキュメント検索を使用して社内ドキュメントの検索を支援したり、社内のヘルプデスクをセルフサービス化することができます。

Alliでは、たとえばマニュアルや返品ポリシーなどのドキュメントをアップロードするだけで、ユーザーの質問に自動で該当箇所を抽出するドキュメント検索機能を利用することができます。

ドキュメントの管理

Alliでは、質問に対して該当するFAQやドキュメントがない場合、質問に対して回答候補を出すことができません。そのため、最初にAlliのナレッジベース画面で設定を行うことが必要です。

ドキュメントのアップロード

まず、ナレッジベースページの[ドキュメント]タブに移動して、ドキュメントをアップロードします。 現在、txt、xlsx、docx、doc、ppt、pptx、jpg、jpeg、png、およびpdf形式をサポートしています。

アップロードしたドキュメントがpdf、imageまたはdocx形式の場合は、目のアイコンを押すことで、プレビューが表示されます。 ドキュメントのファイル名をクリックすることで、アップロードされたドキュメントをダウンロードすることもできます。

ハッシュタグとフッター

ハッシュタグを使用して、アップロードされたドキュメントに対してカテゴリを付与し、管理することが可能です。 編集アイコンをクリックし、ドキュメントに付与するハッシュタグとフッター情報を更新することができます。

デフォルトでは、検索結果のフッターにはソースドキュメントをダウンロードするためのリンクが設定されています。 編集することで、テキストの変更、リンク設定、画像添付、ビデオ添付、またはファイル添付を行えます。

検索結果のフッターは、ドキュメントから抽出された検索結果の最後に表示されます。

ハッシュタグを自動生成することもできます。 任意のドキュメントの下で「自動タグ付けを実行」のボタンをクリックするだけで、Alliは、既にアップロードされている同様のドキュメントに付与されているハッシュタグに基づいてハッシュタグを付けようとします。 これは、十分な数のドキュメントをアップロードし、ハッシュタグが付与されている場合にのみ機能します。

辞書登録

類語を登録するには、[ナレッジベース]> [ドキュメント]に移動し、[辞書]ボタンをクリックします。

主要な単語と類義語を直接ダッシュボード上で登録するか、類義語のセットをエクセルファイルにまとめたものをアップロードし、登録することもできます。 以前に登録した同義語を検索、編集、および/または削除することもできます。

Q&Aメニューから辞書を編集する場合、対義語を編集することもできます。 対義語はドキュメント検索には適用されないため、ここではアクセスできません。

類語を追加すると、Alliは登録したものと類語を同じものとして認識し、その結果を表示させることができます。

辞書は [Q&A]タブでも使用できます。[Q&A]タブでは対義語を登録できますが、ドキュメント検索は対義語は有効にできないため、登録できず、[ドキュメント]タブから対義語を設定することはできません。

ナビゲーションバーを使ったドキュメント検索

特定のドキュメントが見つからない場合は、ナビゲーションバーを使用してタイトル別にドキュメントを検索できます。

デフォルトでは、検索クエリに類似したタイトルが含まれたすべてのドキュメントが表示されます。 より詳細な検索を行うには、歯車アイコンをクリックして追加の検索オプションを選択してください。

次のメニューを利用し、ハッシュタグとOn/Offステータス変更をを行うことで、ドキュメントをフィルタリングすることもできます。

ナレッジベースの構築作業が終了しました。次は質問設定です。 スキル(より多くの設定が必要で、主に顧客向けに設計されています)またはダッシュボード(より簡単で、主にエージェントと管理者向けに設計されています)のいずれか行えます。 まずはスキルを使ったドキュメント検索を説明します。

スキルを使ったドキュメント検索

スキルエディタでは、ノードアイコンバーの左側に「ドキュメントから回答」ノードアイコンがあります。 クリックしてノードを作成します。

  1. ノードの編集、コピー、削除が可能です。

  2. 質問入力方式で[ユーザー入力]を選択。

  3. 前のノードからのユーザー入力を質問として利用する場合はここをチェックしてください。

  4. ノードで表示されるメッセージを編集します。

  5. ノードに入る都度、メッセージを表示させるか場合はチェックします。

  6. ドキュメント検索にて回答が抽出された場合のアクションを設定することができます。

  7. 抽出された回答を表示するためにカルーセルUIを使用する場合はチェックしてください。どのように表示されるかは、以下のスクリーンショットを参照してください。

  8. ハッシュタグを選択することで、ハッシュタグが付与されたドキュメントのみを検索対象にできます。また、ある特定のハッシュタグが付与されていないドキュメントを検索対象にすることも可能です。変数を選択することもでき、変数値が既存のハッシュタグの1つである場合に機能します。

7にて「カルーセルUIを使用して回答を表示」にチェックした場合は、回答は次のように表示されます。左/右アイコンをスクロールまたはクリックすることで、他の回答を表示できます。モバイルでは、スワイプ動作にて同様の動作を行うことができます。

上記のように、各回答には「good」ボタンと「bad」ボタンが付いており、ユーザーはドキュメント検索結果に対してフィードバックを与えることができます。このフィードバックにより、特定の質問が与えられた場合に対応するスコア(調整後の信頼度)が調整されます。

変数の値によるドキュメント検索

変数を使用して、ユーザーの質問や入力を取得することができます。変数の値を用いて、ドキュメント検索を行うことが可能です。スキルにて変数の値を入力とする場合は下記となります。

  1. 「変数」を選択し、変数の値を入力するように設定します。 この場合、質問は事前に指定済である為、チャットフローがそのノードに到達すると、自動的に質問や回答が出力されます。

  2. 質問に使用する変数をドロップダウンリストから選択します。(ここでは、@TESTを仕様しています。)

ダッシュボードでのドキュメント検索

ダッシュボードでのドキュメント検索は、検索バー(虫眼鏡マークのある箇所)に検索文を入力することで行うことができます。デフォルトでは、この検索により、質問文に対する回答として、合致するイメージとドキュメントの該当箇所を得ることができます。

フィルター

ドキュメント検索結果を特定のドキュメントに絞り込む場合は、[フィルター]機能を用い、ハッシュタグ付与の組み合わせにて行えます。

ステータスがオンになっているドキュメントのみを検索対象とすることに注意してください。

フィードバック

質問を入力して結果を確認すると、各ドキュメント検索の結果の右下に「good」「bad」のアイコンが表示されています。

各検索結果に対し、「good」「bad」ボタンをクリックすることで、肯定的または否定的なフィードバックを与えることができます。質問に対するフィードバックは1エージェントに対し、1回のみとなり、他のエージェントでも同じ質問に対してフィードバックを与えることができます。フィードバックの総数は、「good」「bad」ボタンの横に表示されます。

フィードバックを与えることで、質問の結果に対して、調整後の信頼度を上下させることが可能です。下記のように調整後の信頼度に影響が与えられ、検索結果の順序が変化していることが分かります。

また、「good」ボタンをもう一度押下することで、 フィードバックを取り消しするか、下アイコンをクリックすることでフィードバックを「bad」に変更することもできます。

検索結果にフィードバックを行う方法についてはこちらのユーザーガイドをご確認ください。

検索設定

  1. 信頼度基準値の設定-ドキュメントから見つかったテキスト回答を表示するための信頼度基準値(Alliは、この値よりも高い調整後の信頼度の回答のみを表示します)

  2. 回答候補の表示件数-表示されるテキスト回答の候補数

  3. 「結果をもっと見る」ボタンを使用し、他の質問候補を確認-質問候補の表示件数で設定した数だけ他の質問候補を表示します。(最大で25件) ※「文章から回答ノード」内のドキュメント機能から回答した場合のアクションを指定」にチェックが入っている場合、ONになっていても「結果をもっと見る」ボタンは表示されません

  4. イメージ検索を使用する-画像検索結果を含めるかどうか

  5. イメージ検索の信頼度基準値の設定-ドキュメントから見つかった画像の回答を表示するための信頼度基準値(Alliは、この値よりも高い調整後の信頼度の回答のみを表示します)

  6. イメージ検索結果の表示件数-表示される画像の回答候補の数

  7. 検索結果にフッターを表示する-検索結果にフッターを表示するかどうか

  8. 信頼度をリセットする-ユーザー/エージェントのフィードバックと対応する調整後の信頼度をリセットします

  9. リセット-加えられた変更をリセットします

  10. 適用する-変更を保存

検索フィールドに質問を入力し、調整した設定で結果を確認することができます。

ドキュメント検索モデルのトレーニング

詳細な手順については、このユーザーガイドを参照してください: ドキュメント検索のモデルのトレーニング

トレーニングデータを管理するには、[ナレッジベース]-> [ドキュメント]-> [AIモデル管理]-> [トレーニングデータ管理]を開きます。

ここでは、トレーニングデータを手動で入力したり、既存のデータを変更/削除することができます。アップロードアイコンをクリックして、トレーニングデータをまとめてアップロードすることもできます。質問とドキュメントのペアは一意であるため、同じ質問とドキュメントタイトルを持つ2つのトレーニングデータを設定することはできません。

アップロードしたファイルで、最初の列に「質問」、2番目の列に「ドキュメント名」、3番目の列に「回答」を入力してください。「質問」と「ドキュメント名」は必須フィールドです。サンプルファイルをアップロードアイコンクリックし、ダウンロードサンプルをクリックすることでダウンロードできます。

未回答の質問から直接トレーニングデータを追加することもできます。質問内容のみのを、トレーニングデータに追加できないことに注意してください。

トレーニングデータの準備ができたら、効果を確認するためにモデルを再トレーニングする必要があります。[ドキュメント]ページに戻り、[AIデータの管理]-> [モデルの再トレーニング]をクリックします。

エージェントのフィードバックに関してはこちらをご参照ください: エージェントフィードバック

その他の機能

他のセクションに完全には適合しない機能が他にもいくつかあります。

履歴の表示とダウンロード

[ドキュメントの履歴]ページでは、作成者がエージェントまたはユーザーであるかどうか、回答が見つかったかどうか、日付などの結果を確認できます。ダウンロードアイコンをクリックすると、ドキュメントの履歴をダウンロードできます。履歴をダウンロードするためには、最大90日間の範囲を設定する必要があります。

Q&A自動生成(ベータ)

Q&A機能も合わせて利用する場合、アップロードされたドキュメントからQ&Aを自動的に生成できます。この機能はまだベータ版であるため、問題が発生する可能性があることをご了承ください。

ドキュメントの[自動生成]をクリックし、終了したら[未回答の質問リスト]タブに移動します。そこからQAを追加すれば完了です。詳細については、次のユーザーガイドを参照してください: Q&A自動生成機能

最終更新

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