変数の値を設定ノードで計算式を使用する
変数の値を設定ノードで変数の値に計算式を指定することができます。 簡単な数式だけでなく、様々な関数も利用することができます。
この機能を使用するには、まず、変数の値を設定ノードを作成します。「変数を追加」をクリックし、対象の変数を指定して「数式」の形式を選択します。「割り当てられる数式」フィールドに計算式を入力します。 –
上記の例の様に、数式に変数を含めることもできます。 使用できる演算と関数は以下の通りです。
基本的な計算
+, -, *, /, ( )
% (係数) 例: 100%2 = 0, 100%8 = 4.
** (乗数) 例: 100**2 = 10,000.
関数
すべての関数は、関数名()の形式で使用します。 例えばabs(-5)などです。
to_number: 値を数値形式に変換します。 例: to_number(‘4’) = 4
to_string: 値を文字列形式に変換します 例: to_string(7) = ‘7’
to_boolean: 値をブール形式に変換します。 例: to_boolean(1) = True
length: 値の長さを返します。 例: length(‘abcde’) = 5
abs: 値の絶対値を返します。 例: abs(-5) = 5
sin, cos, tan: sin、cos、tanの値を返します。 例: tan(90) = 1
ceil, floor, round: 切り上げ、切り下げ、または切り上げ値を返します。 例: floor(2.1) = 2
random, random_int: raandom()は、0から1までの乱数値を返します。 random_int(min、max)は、最小値と最大値の間のランダムな整数値を返します。 例: random_int(-1, 2) = -1, 0, 1, or 2
unix_timestamp: unix時間を返します。 例: unix_timestamp() = 1601672447
アドバンスド関数
以下の関数は、JSONまたは文字列リスト型の変数を編集するために使用されます。 関数に入る値はすべて同じ形式の変数に置き換えられます。 関数で文字列値を使用する場合は、引用符を使用することを忘れないでください。(例:’Allganize’)
dict
形式: dict(key1, value1, key2, value2, …)
キーと値のペアを使用して、JSON型変数の構造を作成します。 キーが存在する場合、関数は値を上書きします。
変数のタイプ : JSON
例: @NAMEが ‘Allganize’ という値を持ち、JSON型の変数を作成したい場合、下記となります。 dict(‘Name’,@NAME,’Email’,’test@allganize.ai’) = {‘Name’:’Allganize’, ‘Email’:’test@allganize.ai’}
dict_set
形式: dict_set(@JSON_variable, key1, value1, key2, value2…)
キーと値をJSON変数に追加します。 キーが存在する場合、関数は値を上書きします。
変数のタイプ : JSON
例: @JSON_VAR が {‘Name’:’Allganize’} を値として持ち、@JSON_VARに’Email’をキー、’test@allganize.ai’を値として追加したい場合、下記となります。 dict_set(@JSON_VAR,’Email’,’test@allganize.ai’) = {‘Name’:’Allganize’, ‘Email’:’test@allganize.ai’}
dict_del
形式: dict_del(@JSON_variable, key)
JSON変数からキーを削除します。
変数のタイプ : JSON
例: @JSON_VAR が{‘Name’:’Allganize’, ‘Email’:’test@allganize.ai’} を値として持ち、Emailのキーを削除する場合、下記となります。 dict_del(@JSON_VAR,’Email’) = {‘Name’:’Allganize’}
dict_update
形式: dict_update(JSON_variable_1, JSON_variable_2)
2つのJSON変数をマージします。 2つのJSON変数に同じキーがある場合、後者の値が優先されます。
変数のタイプ : JSON
例: @JSON_VAR が {‘Name’:’Allganize’, ‘Email’:’test@allganize.ai’}を値として持ち、@JSON_VAR2 が {‘Name’:’Alli’, ‘Type’:’AnswerBot’}を値として持ち、この2つのJSON変数をマージする場合、下記となります。 dict_update(@JSON_VAR, @JSON_VAR2) = {‘Name’:’Alli’, ‘Email’:’test@allganize.ai’, ‘Type’:’AnswerBot’}
json_loads
形式: json_loads(‘JSON_form’)
JSON形式をJSON変数として保存します。
変数のタイプ : JSON
例: json_loads(‘{“Name”:”Alli”, “Email”:”test@allganize.ai”}’)
json_dumps
形式: json_dumps(@JSON_variable)
JSON変数の値を文字列に変換します。
変数のタイプ: 文字列
例: json_dumps(@JSON_VAR)
list
形式: list(string1, string2, …)
文字列を使用して文字列リスト型の変数を作成します。
変数のタイプ:文字列リスト
例: list(‘Allganize’, ‘Test’) = [‘Allganize’, ‘Test’]
list_append
形式: list_append(@string_list_variable, string1, string2, …)
文字列リストに任意の文字列に追加します。
変数のタイプ:文字列リスト
例: @STR_LIST が 値として[‘Allganize’, ‘Test’]を持ち、’Alli’という文字列を追加する場合、下記となります。list_append(@STR_LIST,”Alli”) = [‘Allganize’, ‘Test’, ‘Alli’]
list_reverse
形式: list_reverse(@string_list_variable)
リストの要素の並び順を逆にします。
変数のタイプ:文字列リスト
例: When @STR_LIST has [‘Allganize’, ‘Test’] as the variable value, list_reverse(@STR_LIST) = [‘Test’, ‘Allganize’]
get_by_json_path
形式: get_by_json_path(@JSON_variable, JSON_path)
JSON変数からJSONパスを指定することで指定した値を返します。
変数のタイプ: 文字列
例: @JSON_VAR が 値として {‘Name’:’Allganize’, ‘Email’:’test@allganize.ai’} を持ち、Emailの値を返す場合は下記となります。 get_by_json_path(@JSON_VAR, ‘$.Email’) = ‘test@allganize.ai’
storage_set / storage_get
形式: storage_set(‘key’, @variable) / storage_get(‘key’)
storage_setは、変数値をプロジェクトレベルのキーに保存します。 キーは任意のテキストにすることができます。 保存された値は、storge_getを使用して取得できます。 値を割り当てる変数は、保存された変数と同じタイプである限り、任意のタイプにすることができます。
変数のタイプ:保存された変数と同じタイプ
例: 文字列の変数の値がstorage_set( ‘string’,@string_variable)を使用して保存されている場合、storage_get( ‘string’)を使用してプロジェクト内のスキルまたは顧客の値を取得し、それを文字列変数に割り当てることができます。
contains
形式: contains(@string_list_variable, string)
文字列リストにある文字列が含まれているがどうかを確認し、含まれているかをTrue/Falseで返します。
変数のタイプ: True/False, string
例: @STR_LIST が [‘Allganize’, ‘Test’] を値として持ち、Allganizeという文字列がリストに含まれているかを確認する場合、下記となります。contains(@STR_LIST, ‘Allganize’) = ‘True’
append
形式: append(@string_list_variable, string)
文字列リストに文字列の要素を追加します。
変数のタイプ:文字列リスト
例: @STR_LIST が [‘Allganize’, ‘Test’]を要素として持ち、リストにVariableという値を追加したい場合、下記となります。contains(@STR_LIST, ‘Variable’) = [‘Allganize’, ‘Test’, ‘Variable’]
unique
形式: unique(@string_list_variable)
文字列リストから重複する値を削除します。
変数のタイプ:文字列リスト
例: @STR_LIST が [‘Allganize’, ‘Test’, ‘Test’] を要素として持ち、重複する値を削除したい場合、下記となります。 unique(@STR_LIST) = [‘Allganize’, ‘Test’]
urlencode
形式: urlencode(@JSON_variable)
JSONの変数をURLにエンコードされた形式に変換します。
変数のタイプ: 文字列
例: @JSON_VARの中身が {‘key’:’hello world!’}であり、URLにエンコードしたい場合、下記となります。 urlencode(@JSON_VAR) = ‘key=hello+world%21’
urldecode
形式: urldecode(string)
urlにエンコードされたstring型の変数をJSON形式に変換します。
変数のタイプ: 文字列とJSON
例: @STRの中身が ‘key=hello+world%21’ であり、JSON形式にエンコードしたい場合、下記となります。urldecode(@STR) = {‘key’:’hello world!’}
regex_sub, regex_isub
形式: regex_sub(regex_pattern, string1, string2) or regex_isub(regex_pattern, string1, string2)
ある文字列にある正規表現パターンを別の文字列に置き換えます。 regex_subでは大文字と小文字が区別されますが、regex_isubでは区別されません。
変数のタイプ: 文字列
例: @STRの文字列の値が ‘ooAoO’であり、’o’を大文字・小文字関係なく、Aに置き換えたい場合、下記となります。regex_isub(r’o{2}’, ‘A’, @STR) = ‘AAA’
date_format
形式: date_format(regex_date_format, date)
日付を正規表現の日付形式に変換します。
変数のタイプ: 文字列
例: Data型かString型の@DATE が’2020-01-11’を値として持ち、正規表現を用いて特定の日付形式(年-月)に変換したい場合、下記となります。 date_format(r’%Y-%m’, @DATE) = ‘2020-01’
to_date
形式: to_date(date_format, YMD_form(optional))
日付を日付形式に変換します。 変換元の日付のフォーマットは下記となります。 YYYYMMDD, YYYY/MM/DD, YYYY-MM-DD, YYYY MM DD, YYYY M D YYYY-M-D, YYYY/M/D, YYMMDD, YY/M/D, YY-M-DD, YY M DD
オプションのYMDフォームにMDYを入力して、入力した日付形式で年/月/日の順序を変更できます。 たとえば、MMDDYY、MM / DD / YYYYなどを使用できます。 下記の例2を参照してください。
0から始まる日付形式は入力できません。
変数のタイプ:文字列または日付形式
例1 : String型か数値である@DATEが’20210602’を値として持っており、日付のフォーマットを揃えたい場合、下記となります。 to_date(@DATE) = ‘2021-06-02’.
例2 :String型か数値である@DATEが’060221’を値として持っており、日付のフォーマットを揃えたい場合、下記となります。 to_date(@DATE, “MDY”) = ‘2021-06-02’.
date_add
形式: date_add(date, number)
日付に日数を追加します。
変数のタイプ: 日付
例: Data型かString型の@DATE が’2020-01-11’を値として持ち、2日分日付を進めたい場合、下記となります。 date_add(@DATE, 2) = ‘2020-01-13’
today
形式: today()
本日の日付を返します。
変数のタイプ: 日付、または、文字列
例:本日の日付が2021年4月15日の場合、下記となります。 today() = ‘2021-04-15’
first_day_of_month
形式: first_day_of_month()
今月の最初の日付を返します。
変数のタイプ: 日付、または、文字列
例: 本日の日付が2021年4月15日の場合、下記となります first_day_of_month() = ‘2021-04-01’
last_day_of_month
形式: last_day_of_month()
今月の最後の日付を返します。
変数のタイプ: 日付、または、文字列
例: 本日の日付が2021年4月15日の場合、下記となります。 last_day_of_month() = ‘2021-04-30’
find_all, find_iall
形式: find_all(regex_pattern, string) or find_iall(regex_pattern, string)
文字列から正規表現パターンと一致する最初の結果を見つけて結果を返します。 find_allでは大文字と小文字が区別されますが、find_iallでは区別されません。
変数のタイプ: 文字列
例: @STR が ‘Type of the OS: Windows’ を値として持ち、OS名のみを抽出したい場合、下記となります。 find_iall(r'(windows|mac|linux)’, @STR) = ‘Windows’
substr
形式: substr(string, number)
文字列の最初の[number][数値]文字を返します。
変数のタイプ: 文字列
例: @STR が ‘3months’ を値として持ち、2文字抽出したい場合、下記となります。 substr(@STR, 2) = ‘3m’
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