プロンプト管理

LLMを利用したアクションを実行するためには、プロンプトの管理が必要です。本メニューからプロンプトの作成と編集ができます。こちらの画面から新規作成したプロンプトはConversationタイプである「LLM実行ノード」でご活用いただけます。

シングルアクションを作るためのプロンプトはシングルアクションから直接プロンプトを入力することで、自動的にこちらのプロンプト管理に登録されます。

プロジェクト設定ページに移動してプロンプト管理をクリックします。

プロンプトは「シングル」と「グループ」の2つのタブに分類されます。

シングル

単一で動作するプロンプト

回答生成

回答生成ノードで利用する複数のプロンプトをチェーン化したプロンプトを指します。

シングルプロンプト

まず、シングルプロンプト管理タブから説明します。

  1. 現在利用可能なプロンプトリストを確認できます。

  2. プロンプトを削除することができます。

    1. 削除ボタンが無効になっているプロンプトはデフォルトで提供される項目であり、修正編集のみ可能です。

  3. 作成したプロンプトを直接修正、編集することができます。

  4. プロンプト名を押すと、プロンプトの詳細を確認することができます。

シングルプロンプトの詳細

  1. プロンプト名: 何を実行するプロンプトかわかりやすい名前をつけます。

  2. 説明: プロンプトがどのような役割を果たすかについての説明を記入することができます。

  3. システムプロンプト: システムプロンプトは、LLMの動作を設定するのに役立ちます。例えば、LLMモデルにペルソナや条件を付与したり、会話全体でLLMモデルがどのように振る舞い、実行すべきかについての具体的な指示はシステムプロンプトに記入します。

  4. ユーザープロンプト: ユーザープロンプトでは、LLMが応答すべきユーザーからの質問文がある場合に入力をします。例の画像のように空欄でも問題ありません。

  5. 動的インプット: 動的インプットとは、値が動的に変更できる項目です。キャンペーンで作成するチャットフローの中でユーザーが入力した値を変数として保存し、変数に保存した内容をプロンプトに含める際に利用します。 「+追加」をクリックすると以下のウィンドウが開きます。 項目には、プロンプト上で利用する項目名を、変数の値を設定には、項目とリンクさせる変数名を登録します。長いトークンを持つ変数の場合、「トークン長さを調整」オプションをONにすることをお勧めします。 ※「トークンの長さを調整」がONになっている場合、プロンプトにてトークンの長さがLLMモデルの制限を超えた際に、当該オプションがONになっている動的インプットのトークンの長さを優先的に、カット調整します。このオプションがOFFになっている場合には、優先順位をつけずに、プロンプト全体から長さを調整します。 ※ドキュメント変数およびスニペット変数は、1プロンプトにつき1個までしか設定できません。 動的インプットを使用するためには、システム/ユーザープロンプトの中必ず中括弧({})を使用する必要があります。 プロンプトの詳細を記入するより先に、動的インプットを登録しておけば、プロンプト作成時、チップの形で下部に表示されるので、クリックして簡単に追加することも可能です。

上記の画面のように、動的インプットとして登録された変数は画面上で「紫色」で、そうでない変数は「グレー」で区別して表示されます。

プロンプトの作成が完了した後は、必ず「適用」をクリックして内容を保存してください。

回答生成

次は回答生成タブについて説明します。

回答生成グループプロンプトは回答生成ノードで使用できます。

デフォルトで提供されるグループプロンプトは1.削除及び2.編集ができず、3.コピー後に1-1.削除と2-1.編集が可能です。

グループプロンプトの詳細

  1. 指定したグループプロンプトの名前が表示されます。

  2. グループプロンプトが全体としてどのような役割を果たすかについての説明を記入することができます。

  3. 連結しているプロンプトの一覧が確認できます。展開ボタンを押すと、シングルプロンプトと同様にプロンプトの詳細が表示されます。

展開ボタンを押したときの画面

完成した回答生成カテゴリーのプロンプトは回答生成ノードで使用することができ、スキルやモデルによってプロンプトを異なる構成で適用することができます。

グループプロンプトの各プロンプトの役割

1.入力されたメッセージの意図を把握 (デフォルト:ON) ユーザーの質問文が、「質問文」・「雑談」・「前の質問の続き(後続質問)」かを判断します。

2-1. 後続質問を生成 (デフォルト:OFF) 「1.」の処理で後続質問と判断した場合、1つ前に行った質問文を加味した内容の質問文を再生成します。 同じ会話上の前の質問内容・文脈を引き継いで質問したい際は、本機能をONにします。

2-2. 雑談を生成 (デフォルト:OFF) 「1.」の処理で雑談と判断した場合、雑談に応じる回答を生成します。

3.ユーザーからの質問を正規化 (デフォルト:OFF) ユーザーから入力された自然言語のメッセージを検索向けの質問に正規化します。

4-1. Clueを検証 (デフォルト:OFF) AlliのRetrieverで正解ページを検索後、検索されたページが、ユーザーの質問文に沿っているかを判断します。

4-2. Clueを要約 (デフォルト:OFF) 検索されたページの文字情報を要約し、トークン内に納めます。現行モデルでは必要のない機能です。

5-1. Clueがある場合、回答を生成 (デフォルト:ON) 回答を生成するためのプロンプトです。最終的な回答の仕方に影響を与えます。 回答生成の仕方・口調を変更したい場合や、回答がない場合の答え方を指定したい場合は、本プロンプトを編集してください。

5-2. Clueがない場合、回答生成 (デフォルト:OFF) Retrieverで正解ページを抽出できなかった場合、生成AIのもつ知識から回答を生成します。

最終更新